ダニーレポート#004 決断へ至る道

A man sitting by a window, quietly looking outside while reflecting on his inner thoughts

私にとって、どの文字を身に刻むのか、そしてそれが何を意味するのかが明確になった後、その「そこへ至る道」もまた特別でなければならないと強く感じるようになりました。
このタトゥーは、簡単に生まれるものではなく、私自身の姿勢と重なる在り方から書かれるべきものだったのです。

KANJI TOKYOの作品により深く触れ、最初の書を見たとき、すぐに気づきました。
ここで行われているのは、単に美しく文字を書くことではないということを。

どの作品からも、深さ、静けさ、意味が伝わってきました。
そこには技術以上のもの――姿勢、経験、そして意識が確かに存在していると感じられました。

私にとってますます重要になっていったのは、アーティストが私のイメージ通りに文字を書くことではなく、感情や理解、そして人としての真摯な向き合いが、このプロセスの一部であることでした。

私は「作業をする人」を探していたのではありません。
「耳を傾けてくれる人」を探していたのです。

マダラとのやり取りの中で、まさにその感覚が生まれました。私は顧客として扱われているのではなく、一人の人間として見られていると感じました。彼の返答は急ぐことも形式的でもなく、常に思慮深く、注意深いものでした。私の考えや思いを、本当に理解しようとして時間をかけてくれていることが伝わってきました。

この姿勢は、私の内なる確信をさらに強めていきました。やり取りを重ねるごとに、ここが正しい場所なのだと感じるようになったのです。それは「完璧」に聞こえたからではなく、誠実で、自然に腑に落ちたからでした。

この文字がどのように生まれるかを、彼自身が大切にしていること、そして私の物語から切り離して、軽く書くつもりがないことを感じ取ることができました。

この確信が、いつ決断へと変わったのかを正確に言うことはできません。それは一瞬の出来事ではなく、静かで、持続的な感覚が少しずつ濃くなっていった結果でした。そして最終的には、この願いをマダラに託すことが、ほとんど必然のように感じられたのです。

なぜなら、一つひとつの文字には、それぞれの物語が宿るからです。
そして私は、自分の物語がここで、敬意と静けさ、そして誠実さをもって受け取られると、心から信じることができたのです。

MADARA

このレポートから伝わってきたのは、「決断」という言葉よりも、そこへ至るまでの静かな時間と、揺るぎのない誠実さでした。ダニーは、答えを急がず、自分の内側に何度も問いを重ねながら、「誰に書いてもらうのか」「どのような姿勢で生まれるべき文字なのか」を丁寧に見つめ続けてきたのだと思います。私は書道家として、文字を書く前に「人」を見ることを大切にしています。
このレポートを通して、ダニーが単なる依頼者ではなく、一つの人生と向き合いながら言葉を選び、決断した人であることを強く感じました。「我慢」という文字が、ダニーの人生の一部として生まれること。その責任と重みを受け取り、私は全身全霊でこの一文字に向き合います。

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