この数日間、私にとってかけがえのない時間が流れました。
イタリア出身の映画監督、Luca Epifani 氏が日本に訪れ、私の書道と人生をテーマにしたショートドキュメンタリー作品の撮影を行ってくれました。

Luca氏がカメラを向けたのは、「技術」ではなく「精神」でした。
書の前に立つ時の静寂、海に向かう時の呼吸、震災からの再生、祈りとしての書道、そして今の私を形づくる全ての色──
その“見えない部分”を丁寧にすくい上げてくれた撮影だったと思います。

撮影は平塚の海、スタジオ、そして私の心の奥の記憶を巡るものでした。
カメラが回っている間、ふと震災の頃の記憶がよみがえり、言葉にならない瞬間もありましたが、
それでも私は筆を持ち、海風の中で書を描きました。
「恐れを抱えたまま前へ進む」という“無畏”の精神そのままに。

Luca氏が見てくれた “MADARA” の世界が、どのような映像になるのか。
私自身、今から完成を待つのが楽しみで仕方ありません。

公開日については、後日あらためてお知らせいたします。
少しだけお時間をいただき、どうか楽しみにお待ちください。

今回の撮影に協力してくださった皆さま、Luca氏、
そしていつも応援してくださる皆さまへ、心より感謝申し上げます。
MADARA
KANJI TOKYO

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